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渋谷のオイスターバー ブロンの牡蠣やワインにまつわるブログ

秋の訪れを感じて下さい

台風が過ぎ、一気に気温も涼しくなりましたね。

BELON渋谷から本日紹介するのは、

澄んだ秋の空の様なドイツ、モーゼルのリースリング!

モーゼルのカリスマ、『ドクター ローゼン』が造るリースリング。

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伸びやかな酸は透明感がありクリアー。仄かな甘みが調和をもたらします。

ピュアな果実と粘板岩土壌由来のミネラリティが綺麗に表現されたワインです。

牡蠣の旨味や牡蠣の上品な甘さを引き立ててくれます♪♬

偽物のChablis?!!

 

こんにちは。BELON渋谷です。

日差しも少し柔らかくなり、涼しげな風も吹き、秋が近づいてくるのを時折感じます。  

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さて、BELON渋谷では現在『Petit Chablis』をグラスワインリストに入れています。

最近、とあるお客様が

『このワイン、偽物のシャブリだから、、、』

とおっしゃっていました。

確かに、お客様のおっしゃりたい気持ちはよくわかる。

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しかし、ちょっとここで言いたい!

 

『Petit Chablisをご存じでしょうか?』

『Petit Chablisを飲んだことありますか?』

『そんなにChablisが正しいのでしょうか?』

 

シャブリは四つの階層で構成されています。

上から・『Chablis Grand Cru(特級畑)』

・『Chablis 1er Cru(一級畑)』

・『Chablis』

・『Petit Chablis』

名前の通りでいくと、

『Petit Chablis』は可愛らしい、リーズナブルなのシャブリといったところです。

 

お客様がおっしゃった様に、

『Petit Chablis』は『安い』や『格下の』シャブリと言われることが多々あります。

しかし、実際はChablisに比べて安いという訳でもなく、

そもそも日本で扱っているお店は非常に少ないです。

そして味わいはもちろんなのですが、

テロワールも大きく異なることがあまり知られておりません。

それを名前で『格下』と決めつけるのはどおなのだろう?とずっと感じていていました。

 

原因には、日本人の考える『Petit』と

フランス人の考える『Petit』に相違があるのでは?と思い、

フランス人に『Petit』のイメージを聞いてみたのですが、

やはり日本人と同じく『リーズナブルな』や『格安な』でした。

 

よくシャブリで言われるのが

『牡蠣の化石を多く含むキンメリジャン土壌で造られたワインで、

葡萄の樹が土壌の栄養分を吸い上げる為、牡蠣に合う』という売り文句です。

 

一見、キンメリジャン土壌とはシャブリ特有の土壌なのでは?

と、感じてしまいますが、実はそうではなく、

キンメリジャン期に堆積した土壌で

フランス南東部にある山岳地帯マシフ・サントラルの周縁部に沿って存在します。

有名なところですと

・シャンパーニュの南部コート・デ・バール

・ロワール上流のサンセール

コニャック地方

・ボルドー奥地のカオール

ラングドック地方にも存在します。

 

そして、牡蠣の化石を多く含むということは、

キンメリジャン期に、その場所が牡蠣の多く生息する河口、

海水と淡水の混ざる汽水域であったということを示しています。

 

特に牡蠣の化石が最も多くみられるのがChablis Grand Cruの丘で、

急斜面の為、表土も薄く、ダイレクトに化石を含むキンメリジャン土壌に根が達します。

また、Grand Cruの丘は南向き斜面の為、太陽光を一日中浴び熟度の高い葡萄が育ちます。

そして、Grand Cruの丘の上には森があり、冷たい北風を遮ります

その結果、他のクラスより0.5~1%潜在アルコール度数が高い葡萄が収穫できます。

『土壌のミネラリティ』と『熟度の高さ』、そこに『Grand Cru』たる所以があります

 

1er CruはGrand Cruの丘に比べると牡蠣の化石は少ないのですが、

シャブリの街を挟んでスラン川の左岸と右岸に存在し、

その土地を表現する多種多様な柔らかいキャラクターに仕上がります。

 

では、シャブリはというと、もちろんキンメリジャン土壌ではありますが、

表土が厚かったり、北向き斜面の畑ということもあったりします。

もちろん牡蠣の化石も多いわけではありません。

なので、逆に言うとChablisが絶対的という訳では決してありません。

 

さてPetit Chablisですが、主にChablisの周縁部にあります。

Chablisが1億5000万~1億5500年前のキンメリジャン土壌に対し、

1億4500万年~1億5000万年前のポートランディアン土壌からなります。

キンメリジャンが石灰と粘土が交互に重なる土壌なのに対し、

ポートランディアン土壌は化石を含まない石灰土壌からなります。

500万年ほど新しい土壌なので標高的に高い位置に存在します。

一般的に標高が100m高いと気温が0.4~0.6℃低いと言われます。

また、標高が100m上がると二酸化炭素の濃度が1%落ちます

これは標高が上がるほど、冷涼になり、また光合成がゆっくり進むことにつながります。

結果としてChablisに比べフレッシュなワインに仕上がります。

 

Chablisに比べライムなどのグリーンがかったシトラストーンが加わり、

また果実の状態も、成熟した樹になる完熟果実というより、

若い樹になるような、可愛らしく、チャーミングな果実。

ピュアでフレッシュな柔らかい印象

が感じ取れます。これこそ正にフランス語でいう『Petit』な果実です。

ここにPetit Chablisの『Petit』たる所以があるのではないでしょうか?

決して『安い』や『格下』のChablisではなく、

これがPetit Chablisの魅力ではないでしょうか?

 

またまた長くなりましたが、

そんな、ちょっとめずらし珍しいシャブリをBELON渋谷で飲んでみませんか?

 

 

                                                             par UTPN                                      

 

 

今週のイチ押し生牡蠣のご紹介です。

ブロン渋谷店から、今週のイチ押し生牡蠣のご紹介です。

北海道【厚岸】

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厚岸には海水と淡水が混じる汽水湖である「厚岸湖」と海水の「厚岸湾」があります。

山の養分をたっぷりと含んだ川と栄養豊富なプランクトンがいる海が混じり、

牡蠣が育ちやすい環境にあるのが特徴です。

さらに海水の温度が低いことで牡蠣の成長がゆっくりになり、

栄養を取り続けることで大きくておいしい牡蠣に成長します。

日本でただ一か所、1年中牡蠣が出荷できる場所でもある厚岸は、

一時期身入りにバラつきがありましたが、現在復活を果たしています。

ブロン渋谷店、本日厚岸を含む、7種類の生牡蠣をご用意して営業中です!

ビッグボス・ニエトのピリ辛『まかない記』~その8~

酷暑も少し和らいだ感じです。

ブロン渋谷店から、【ビッグボス ニエト】の賄いのご紹介です。

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余り物のまとめてオーブン焼

ランチで余った、合挽肉・ライス・パスタを

ベシャメルソースとチーズで覆いかぶせます。

さりげなく、やはり余ったズッキーニと

トマトソースで彩りも鮮やかになっとります。

しかもボリューム満点!本日も美味しい賄い、ごっつあんでした!

 

このエネルギー!一緒に感じませんか?

こんにちは。BELON渋谷です。

暑い日が続きます。

うちの葡萄(ピノ・ノワール)もかなり黒々としてきました。収穫もまもなくです。

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本日はこんな暑い日に元気を与えるエネルギッシュなワインをご紹介します。

本日から赤のグラスワインで提供を始める、

イタリアのシチリア、『エトナ』ワインです。

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シチリアワインが注目され始めた90年代のシチリアワインブームから、はや20年。

シチリアワインはまだまだ注目されており、進化、深化が止まりません。

かつては土着品種の一つ『ネロ・ダヴォラ』がフォーカスされていましたが、

今では様々な土着品種が注目されています。

 

本日紹介するワインの品種『ネレッロ・マスカレーゼ』

も近年注目を浴びている土着品種の一つではないでしょうか。

 

そのオリジンも近年判明しており、

サンジョヴェーゼとマントニコ・ビアンコの交配から生まれたそうです。

なんとサンジョヴェーゼがはいっているのですね!

確かにサンジョヴェーゼの様な野性味のあるチェリーの香り。

スミレや甘草にブラックオリーブ。しなやかさ。イタリアらしさがあります。

 

この『エトナ』のワインは育ち造られる環境も独特です。

地中海に浮かぶシチリア島の火山『エトナ』の山肌で育つブドウから造られています。

標高も高い為、冬場には雪が積もることもあり、

地中海でありながら高山性気候に属するという、

まさに唯一無二のテロワールでな訳です。

 

さて、火山島のワインというとよく感じられるのが

スモーキーな香り、または石油香の様な鉱物的な香りオイリーさ

そしてエネルギーを感じるとコメントする方も多いです。

 

確かに火山島のワインらしいコメントだなー(笑)

 

と、思ったりもしますが、

特に鉱物的な香りに関しては僕も強く感じます。

 

これはなんでしょうか??????

 

 

まず、この葡萄が育つ火山性土壌は栄養素の少ない痩せた土地です。

葡萄が酵母により発酵する際、窒素が必要となります。

窒素の少ない痩せた土壌で育ったブドウは窒素成分が少なく、

これが少ないと酵母は窒素を含むアミノ酸を分解し窒素を補充するそうです。

システイン等のアミノ酸は構造に窒素を含みますが、硫黄分子も含まれています。

その為、分解されると硫黄分子が放出され、硫黄香として香ります。

ただ微量な為、はっきりとした硫黄というより、

スモーキーさや鉱物的な『ニュアンス』として感じられるそうです。

 

また、水分ストレスなどのストレスがブドウにかかるとストレス物質を分泌し、

それがニュアンスとして鉱物的に感じることもあるそうです。

個人的にスレート土壌で水分ストレスのかかったブドウで造られた

リースリングやグルナッシュなんかもこの香りを感じやすいと思います。

 

 

さて、そんなわけで、この暑い夏を乗り切る、

エネルギッシュな『エトナのワイン』!!

このエネルギーをBELON渋谷で感じてみませんか?

皆様のご来店お待ちしてます♪♬

 
                                                                                         par UTPN
 

 

ビッグボス・ニエトのピリ辛『まかない記』~その7~

気温が急上昇中です。

ブロン渋谷店から、【ビッグボス ニエト】の賄いのご紹介です。

フレッシュトマト・ケッパー・バジルのスパイシースパゲッティです。

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こんな日にふさわしい、心憎い演出ですな・・

ちょっと食欲不振でも、一口ほうばれば、スパイシーさと、

清涼感が相まって、箸(フォーク)が止まりません!

今日も美味しい賄い、ごっつあんでした!

 

ギリシャ。夏の海のワイン♪♬

 
こんにちは!BELON渋谷です。
 
関東ではしばらく続いた雨天が終わり、いよいよ夏本番というところでしょうか。
 
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うちの葡萄も色づき始めてきました。
この色づきの時期をVeraison(ヴェレーゾン)期と言ったりするのですが、
これからが虫との戦いです。
 
 
さて、BELON渋谷店ではこんな夏本番にピッタリなワインをご用意。

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土着品種の宝庫、ギリシャからお届けする白ワインです。

アシリティコではなく『ロディティス』というちょっと珍しいブドウから作られる

ギリシャ・ケファロニアのワインです。

ギリシャの海のワインというと、キリッとした柑橘系の酸と凝縮感

はっきりとした塩気を感じられるものが多いと思います。

いかにも夏の地中海を表している味わいですよね。

 

こちらのワインも例にもれず塩気の効いた、

つい魚介と合わせたくなるような白ワインです。

 

さて、海沿いのワインによく感じることが出来るこの『塩気』なのですが、

どこからくるのでしょうか?

 

よく言われるのが、

・海水を吸った塩分を含む雨雲から塩分を含む雨が降り、それを吸収する為

・海抜下まで根が伸び塩分を含む水を吸い上げる為

・活火山島の場合、水蒸気に塩分が含まれそれを葡萄が吸収する為

などですが、

 

葡萄の樹は生き物なので必要な成分と不要な成分を区別し、

根が必要以上に不要な成分を吸収し、

さらにそれが葡萄の実に現れることはないといわれています。

 

このようなケースは他にもあります。例えば、、、

・石灰土壌で作られたワインに石灰様のフリンティーな香りがすることがあったり、

・シレックス土壌で作られたワインに火打石の香りが表れやすいなどですが、

現在、土壌成分と香り成分の関連性はないと科学的に結論つけられています。

ちなみにシャブリでよく現れる火打石の香りば『ベンゼンメタンチオール』という物質で

発酵の際の酵母由来の香りとの事です。

 

さて話を戻しますが、塩気の原因と言われていることが、

 

①まず、ワインに含まれる乳酸と酒石酸のバランスにより感じられるそうです。

 

たまに内陸のワインなどでも塩味を感じられることがあります。

内陸というと気候は夏場、非常に暑くなる大陸性気候です。

ワインを主に構成する酸としてリンゴ酸、酒石酸、乳酸が挙げられます。

・リンゴ酸はシャープな酸味が特徴で、ブドウが熟すにしたがって減っていきます。

・酒石酸はそれほど減りません。味わいに仄かな苦みや塩気を伴います。

・乳酸はマロラクティック発酵によりリンゴ酸が変質するものです。

気温が上がり、ブドウが成熟すると当然リンゴ酸は減ります。

しかし酒石酸はそこまで減りません。

その酒石酸が結合して酒石酸塩を生成して塩気を感じさせるそうです。

 

また、ワインを醸造する際、または瓶詰する際、亜硫酸を添加します。

③その亜硫酸が結合し亜硫酸塩を生成し、塩味を感じさせるそうです。

 

これらが塩味の科学的な要因としてあげられるのですが、

なんといってもブラインドでワインをテイスティングした時、

なぜか海沿いのワインには磯の香りや塩気を感じてしまいますし、

石灰土壌のワインには石灰様のフリンティーさを感じてしまいます

まだまだ科学だけでは解明できていないことがたくさんあるようです。

 

そんな訳で、、、都会のど真ん中BELON渋谷で夏の香りを感じてみませんか?

みなさまのご来店お待ちしています♪♬

                         par UTPN

この時期にありがたいサラダです

梅雨が戻った様な日が続いていますが・・・

ブロン渋谷店から、新しいサラダのご紹介です。

【焼きトマトとツナ、赤玉ねぎのムルシア風サラダ】

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ムルシア風とは、スペインのムルシア地方の家庭料理で、

サラダの場合は、トマトや玉ねぎ、オリーブ・ケッパー等が使われます。

ブロンでは、これにツナやゆで卵をトッピングして、

ボリューム感のある味わいに仕立てました。

トマトも焼く事で、甘みや風味もより味わい深くなっています!

暑さが厳しい季節に、爽やかな酸味がピッタリです。

冷たいスパークリングや、白ワインと一緒にお召し上がり下さいませ!

バカンスのワイン

こんにちは!BELON渋谷です。
 
7月になりました。

7月8月は夏!夏!夏!


バカンスの季節です。


すでに バカンスを過ごした人

バカンスのワイン

もいますが、、、


多くの方は今年はどおしようか?とウキウキされているのではないでしょうか?



BELON渋谷店ではこんな季節にぴったりのワインをご用意!


バカンスのワイン


こちら、コート・デュ・ローヌ

以前コート・デュ・ローヌのワインのセミナーで

コート・デュ・ローヌワイン委員会会長のお話しを聞く機会がありました。

その時、会長が話されていたのが、、、

コート・デュ・ローヌのワインには他にない3つのセールスポイントがある。



1つは品質の安定性。

コート・デュ・ローヌはコンスタントに天候に恵まれている為、

他の地区に比べVT差が少なく、品質が安定している。



2つ目はリーズナブルさ、手軽さ。

もちろん一部の生産者は高騰していますが、ボルドーやブルゴーニュが世界市場の影響を受け、

かなり高騰しているのに対し、リーズナブルで手に取りやすい。

世界市場ではなく、一般市場の顧客に目が向かっている。



そして最後に、コート・デュ・ローヌのワインは『バカンスのワインである』ということ。

フランスでは夏になると多くの人が南フランスに向かい夏の休暇を過ごすそうです。

彼らにとって南フランスのワインはバカンスを連想させる楽しいワインなのだそうです。

 

確かに、コート・デュ・ローヌのワインは太陽の光をたっぷり浴びた完熟果実に、

ローズマリーなどの地中海ハーブの香り、日焼けた土が加わりガリックの様な香りもあり、

なんかウキウキしてしまう『夏の香り』がしますよね。


味わいもリッチで滑らか。

全房発酵をしている事が多いので

独特のフラワリーさや完熟した梗由来のスパイスや清涼感が加わり、

つい飲み過ぎてしまいます。



そんな訳で、、、


BELON渋谷店で一足先にバカンス気分を味わってみませんか?

 

          par UTPN

ブロン会員になると、更にお得⁉

梅雨明け後、猛暑が続き、凶暴な事件が世間を騒がしています。

ブロン渋谷店から、【月替わりコース】のご紹介です。

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産地直送の生牡蠣は勿論、牡蠣と帆立のアンチョビクリームソースや、

大振り赤海老のペスカトーレ、メインの子羊の低温ローストなど、

かなりリッチなラインナップです。

ブロンの会員にご登録頂くと、更にリーズナブルなプライスに!

期間限定ですので、お早めにご来店下さい!