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渋谷のオイスターバー ブロンの牡蠣やワインにまつわるブログ

この季節になると、つい飲みたくなります。

 
こんにちは。BELON渋谷です。

久しぶりに心地よい陽気な天気です。

街の装いの少しずつ変わってきましたね。

 

涼しくなってくるとつい飲み物も瑞々しい白ワインから赤ワインへ。

太陽の光を存分に浴びた濃厚な赤というより、円やかな熟成感のある赤を体が求めてしまいます。

そんな訳でグラスワインの今週から秋仕様に。

 

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前にもちょっと書いたことがあるのですが、

ボルドーの赤ワイン牡蠣とも楽しめる貴重な赤ワインです。

さすが牡蠣の銘産地というのもあるのですが、

ソーセージと一緒に食べたり

潰した生胡椒を一かけら添えるだけで

赤ワインと牡蠣がこんなに相性良くなるんだ!!という驚きの組み合わせです。

 

以前シャトー・レオヴィル・ラスカースのセミナーに参加した時、販売マネージャーさんが、

 

伸びやかな酸とミネラリティをしっかり感じられる透明感。

そして世界市場を意識しているクリーンな造り。

これがラスカースを所有するデュロン家、そして、ラスカースの特徴だ!!!

と、おっしゃっていました。

 

確かに、伸びやかで透明感のある酸。

しっかりした骨格だけど、強すぎず丸みを帯びた、まさにフィネスと言える調和。

そして、後味にはっきりと感じる塩気。

あぁ、是非、牡蠣に合わせたいですね♪♬

 

さすがスーパーセカンド!!!というクオリティなのですが、

いかんせん価格もスーパーセカンドなので、なかなか手が出せません。。。

 

そこで今回ご用意したのが同じくデュロン家が所有する

ボルドー・シューペリエール

『シャトー・サン‐ミッシェル』

しかもグレートVT2015年!!!

若々しさを残しつつも、角がとれ、ちょうど発展へと進み始めた飲み頃ワインです。

 

秋の夜長を牡蠣とワインと一緒に過ごしませんか♪♬

 

                                           par UTPN

 

 

ちきゅうをまもろう!!!  ~☆~☆~地球防衛団~☆~☆~

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先日、お世話になっているドイツワインのインポーターさんの試飲会があり、

面白いワインがありましたので、さっそくご紹介したいと思います。

 

AUFTAKT (アウフタクト)

ドイツ ファルツ 『ソーヴィニャー・グリ』

 

ドイツでソーヴィニョン系は珍しいと思い、

グリということは、ソーヴィニョン・ヴェールやソーヴィニョンナスの様な亜種、またはシノニムなのかな?

と思い飲んでみました。

 

うん、確かにソーヴィニョンの様なグレープフルーツやグースベリー。

グラッシーなトーンにややピーマンの様なベジタルな香り。

なるほど、なるほど、と思い、よく見てみると、、、

 

『ソーヴィニョン』ではなく『ソーヴィニャー』とあります、、、

 

ん?これはなんぞや?と調べてみると

『カベルネ・ソーヴィニョン』と『ブロナー』の交配品種とのことで、

この生産者以外ではあまりお目にかかれない品種で、

試行錯誤の末、ようやくリリースにこぎつけたワインとのことでした。

 

さて、皆さんは『PiWi品種(ピーヴィーひんしゅ)』というものをご存じでしょうか?

あまり耳にしない言葉だと思いますが、

『Pilzxiderstandsfaehige Resorten』というドイツ語の略で

いわゆるハイブリット品種のことです。

 

近年、環境への取り組み、そして、

その事業を継続的に続けられるように環境へ配慮する取り組み『SDGs』への関心が高まっています。

 

ワイン業界でもこの流れは同じで、また別の流れとして、

かつての大量生産・大量消費の為の化学肥料・農薬の乱用に対する反動や健康志向も合わさり、

有機農法や自然派ワインへの世間の関心も高まっています。

 

しかし自然派ワインといっても様々で、明確な定義が確立されていないのが実態です。

例えば、栽培プロセスでいうと、ビオディナミ農法のものや有機農法のもの。

醸造過程でいうと酵母は野生酵母で、亜硫酸を添加しない、または極力抑えるもの

そして、人手の介入を極力抑えるものから、全くしないものまで。

企業の取り組みとしては自然を大切にする、環境保全に取り組んでいるなどです。

広い意味で考えるとリュット・レゾネの様に

ワイン産業がその土地で持続可能である様、自然環境に配慮する農法も当てはまると思います。

 

しかし、農薬をバンバン使っていても

野生酵母を使って醸造プロセスにおいてほぼ介入しなければ

自然派とも言えてしまいます。

また、ビオディナミや有機農法でも一定量を認可されている毒性のある銅を含むボルドー液使っており、

環境保全に取り組む生産者と同列の、大きなくくりでの同じ自然派と呼ばれてしまうという問題も抱えてます。

 

なぜこの様なことになってしまったかというと、ある醸造家の方が面白いことを述べていました。

日本語の『自然』と英語の『NATURE』の意味の相違が、

この様な、異なるものを同列にしてしまう一因になっているというものです。

 

明治維新後、多くの外国語が日本に入ってきて、翻訳という作業がなされました。

まず、木や山の様に1対1に当てはまるものはそのまま訳されました。

さらに、コーヒーやビールの様に日本語にないものには新たに言葉が作り出されました。

そして、若干ニュアンスは異なるけど、似ている言葉があるのものは似ている言葉を当てはめました。

 

先ほど出ました『自然』、これは1番目と思いきや実は3番目に当たります。

 

日本語の『自然』には森や山、川の様なものの他に

『自然体』の様な『手を加えない様』や『そのまま』の様な意味合いも持ちます。

英語において『NATURE』は日本語と同じく森や山、川の意味も持ちますが、

元となっているのが『神様が創ったもの』というもので

『NATURE』の反対語は『ART』すなわち『人間が造ったもの』になります。

この為、自然をリスペクトするワインから、全く手を加えないハンズオフの極みの様なワインまで、

場合によっては正反対なプロセスを経ていても

同じ『自然派ワイン』としてまとめられてしまった、とのことでした。

 

確かにこの様に『自然派ワイン』ではなく

『VIN NATURE』

と横文字に直すと、どの様なものかを理解しやすいなと感じました。

 

さて、話を戻しますが、この『PiWi品種』、

アメリカ原産ブドウ『ラブルスカ系』のブドウが交配されている為、

フィロキセラ耐性耐寒性の他、カビや真菌耐性に優れているという特性があり、

農薬やボルドー液散布の量を減らすことの出来ます。

 

このワイン『自然派ワイン』ではありませんが

『地球環境に優しいワイン』

であることに間違いありません。

以前はラブルスカ系品種から造られたワインは

『フォクシーフレーバー』『バブルガムフレーバー』と呼ばれる

独特のグレープジュースやバブルガムの様なフレーバーが強かったのですが、

近年は改良され、その香りも抑えられ、欧州品種にも劣らない高品質なワインが造られています。

 

この様な視点から地球環境を考える、そんな生産者をBELON渋谷で応援してみませんか?

 

                      Par UTPN

 

 

 

秋の訪れを感じて下さい

台風が過ぎ、一気に気温も涼しくなりましたね。

BELON渋谷から本日紹介するのは、

澄んだ秋の空の様なドイツ、モーゼルのリースリング!

モーゼルのカリスマ、『ドクター ローゼン』が造るリースリング。

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伸びやかな酸は透明感がありクリアー。仄かな甘みが調和をもたらします。

ピュアな果実と粘板岩土壌由来のミネラリティが綺麗に表現されたワインです。

牡蠣の旨味や牡蠣の上品な甘さを引き立ててくれます♪♬

偽物のChablis?!!

 

こんにちは。BELON渋谷です。

日差しも少し柔らかくなり、涼しげな風も吹き、秋が近づいてくるのを時折感じます。  

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さて、BELON渋谷では現在『Petit Chablis』をグラスワインリストに入れています。

最近、とあるお客様が

『このワイン、偽物のシャブリだから、、、』

とおっしゃっていました。

確かに、お客様のおっしゃりたい気持ちはよくわかる。

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しかし、ちょっとここで言いたい!

 

『Petit Chablisをご存じでしょうか?』

『Petit Chablisを飲んだことありますか?』

『そんなにChablisが正しいのでしょうか?』

 

シャブリは四つの階層で構成されています。

上から・『Chablis Grand Cru(特級畑)』

・『Chablis 1er Cru(一級畑)』

・『Chablis』

・『Petit Chablis』

名前の通りでいくと、

『Petit Chablis』は可愛らしい、リーズナブルなのシャブリといったところです。

 

お客様がおっしゃった様に、

『Petit Chablis』は『安い』や『格下の』シャブリと言われることが多々あります。

しかし、実際はChablisに比べて安いという訳でもなく、

そもそも日本で扱っているお店は非常に少ないです。

そして味わいはもちろんなのですが、

テロワールも大きく異なることがあまり知られておりません。

それを名前で『格下』と決めつけるのはどおなのだろう?とずっと感じていていました。

 

原因には、日本人の考える『Petit』と

フランス人の考える『Petit』に相違があるのでは?と思い、

フランス人に『Petit』のイメージを聞いてみたのですが、

やはり日本人と同じく『リーズナブルな』や『格安な』でした。

 

よくシャブリで言われるのが

『牡蠣の化石を多く含むキンメリジャン土壌で造られたワインで、

葡萄の樹が土壌の栄養分を吸い上げる為、牡蠣に合う』という売り文句です。

 

一見、キンメリジャン土壌とはシャブリ特有の土壌なのでは?

と、感じてしまいますが、実はそうではなく、

キンメリジャン期に堆積した土壌で

フランス南東部にある山岳地帯マシフ・サントラルの周縁部に沿って存在します。

有名なところですと

・シャンパーニュの南部コート・デ・バール

・ロワール上流のサンセール

コニャック地方

・ボルドー奥地のカオール

ラングドック地方にも存在します。

 

そして、牡蠣の化石を多く含むということは、

キンメリジャン期に、その場所が牡蠣の多く生息する河口、

海水と淡水の混ざる汽水域であったということを示しています。

 

特に牡蠣の化石が最も多くみられるのがChablis Grand Cruの丘で、

急斜面の為、表土も薄く、ダイレクトに化石を含むキンメリジャン土壌に根が達します。

また、Grand Cruの丘は南向き斜面の為、太陽光を一日中浴び熟度の高い葡萄が育ちます。

そして、Grand Cruの丘の上には森があり、冷たい北風を遮ります

その結果、他のクラスより0.5~1%潜在アルコール度数が高い葡萄が収穫できます。

『土壌のミネラリティ』と『熟度の高さ』、そこに『Grand Cru』たる所以があります

 

1er CruはGrand Cruの丘に比べると牡蠣の化石は少ないのですが、

シャブリの街を挟んでスラン川の左岸と右岸に存在し、

その土地を表現する多種多様な柔らかいキャラクターに仕上がります。

 

では、シャブリはというと、もちろんキンメリジャン土壌ではありますが、

表土が厚かったり、北向き斜面の畑ということもあったりします。

もちろん牡蠣の化石も多いわけではありません。

なので、逆に言うとChablisが絶対的という訳では決してありません。

 

さてPetit Chablisですが、主にChablisの周縁部にあります。

Chablisが1億5000万~1億5500年前のキンメリジャン土壌に対し、

1億4500万年~1億5000万年前のポートランディアン土壌からなります。

キンメリジャンが石灰と粘土が交互に重なる土壌なのに対し、

ポートランディアン土壌は化石を含まない石灰土壌からなります。

500万年ほど新しい土壌なので標高的に高い位置に存在します。

一般的に標高が100m高いと気温が0.4~0.6℃低いと言われます。

また、標高が100m上がると二酸化炭素の濃度が1%落ちます

これは標高が上がるほど、冷涼になり、また光合成がゆっくり進むことにつながります。

結果としてChablisに比べフレッシュなワインに仕上がります。

 

Chablisに比べライムなどのグリーンがかったシトラストーンが加わり、

また果実の状態も、成熟した樹になる完熟果実というより、

若い樹になるような、可愛らしく、チャーミングな果実。

ピュアでフレッシュな柔らかい印象

が感じ取れます。これこそ正にフランス語でいう『Petit』な果実です。

ここにPetit Chablisの『Petit』たる所以があるのではないでしょうか?

決して『安い』や『格下』のChablisではなく、

これがPetit Chablisの魅力ではないでしょうか?

 

またまた長くなりましたが、

そんな、ちょっとめずらし珍しいシャブリをBELON渋谷で飲んでみませんか?

 

 

                                                             par UTPN                                      

 

 

今週のイチ押し生牡蠣のご紹介です。

ブロン渋谷店から、今週のイチ押し生牡蠣のご紹介です。

北海道【厚岸】

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厚岸には海水と淡水が混じる汽水湖である「厚岸湖」と海水の「厚岸湾」があります。

山の養分をたっぷりと含んだ川と栄養豊富なプランクトンがいる海が混じり、

牡蠣が育ちやすい環境にあるのが特徴です。

さらに海水の温度が低いことで牡蠣の成長がゆっくりになり、

栄養を取り続けることで大きくておいしい牡蠣に成長します。

日本でただ一か所、1年中牡蠣が出荷できる場所でもある厚岸は、

一時期身入りにバラつきがありましたが、現在復活を果たしています。

ブロン渋谷店、本日厚岸を含む、7種類の生牡蠣をご用意して営業中です!

ビッグボス・ニエトのピリ辛『まかない記』~その8~

酷暑も少し和らいだ感じです。

ブロン渋谷店から、【ビッグボス ニエト】の賄いのご紹介です。

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余り物のまとめてオーブン焼

ランチで余った、合挽肉・ライス・パスタを

ベシャメルソースとチーズで覆いかぶせます。

さりげなく、やはり余ったズッキーニと

トマトソースで彩りも鮮やかになっとります。

しかもボリューム満点!本日も美味しい賄い、ごっつあんでした!

 

このエネルギー!一緒に感じませんか?

こんにちは。BELON渋谷です。

暑い日が続きます。

うちの葡萄(ピノ・ノワール)もかなり黒々としてきました。収穫もまもなくです。

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本日はこんな暑い日に元気を与えるエネルギッシュなワインをご紹介します。

本日から赤のグラスワインで提供を始める、

イタリアのシチリア、『エトナ』ワインです。

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シチリアワインが注目され始めた90年代のシチリアワインブームから、はや20年。

シチリアワインはまだまだ注目されており、進化、深化が止まりません。

かつては土着品種の一つ『ネロ・ダヴォラ』がフォーカスされていましたが、

今では様々な土着品種が注目されています。

 

本日紹介するワインの品種『ネレッロ・マスカレーゼ』

も近年注目を浴びている土着品種の一つではないでしょうか。

 

そのオリジンも近年判明しており、

サンジョヴェーゼとマントニコ・ビアンコの交配から生まれたそうです。

なんとサンジョヴェーゼがはいっているのですね!

確かにサンジョヴェーゼの様な野性味のあるチェリーの香り。

スミレや甘草にブラックオリーブ。しなやかさ。イタリアらしさがあります。

 

この『エトナ』のワインは育ち造られる環境も独特です。

地中海に浮かぶシチリア島の火山『エトナ』の山肌で育つブドウから造られています。

標高も高い為、冬場には雪が積もることもあり、

地中海でありながら高山性気候に属するという、

まさに唯一無二のテロワールでな訳です。

 

さて、火山島のワインというとよく感じられるのが

スモーキーな香り、または石油香の様な鉱物的な香りオイリーさ

そしてエネルギーを感じるとコメントする方も多いです。

 

確かに火山島のワインらしいコメントだなー(笑)

 

と、思ったりもしますが、

特に鉱物的な香りに関しては僕も強く感じます。

 

これはなんでしょうか??????

 

 

まず、この葡萄が育つ火山性土壌は栄養素の少ない痩せた土地です。

葡萄が酵母により発酵する際、窒素が必要となります。

窒素の少ない痩せた土壌で育ったブドウは窒素成分が少なく、

これが少ないと酵母は窒素を含むアミノ酸を分解し窒素を補充するそうです。

システイン等のアミノ酸は構造に窒素を含みますが、硫黄分子も含まれています。

その為、分解されると硫黄分子が放出され、硫黄香として香ります。

ただ微量な為、はっきりとした硫黄というより、

スモーキーさや鉱物的な『ニュアンス』として感じられるそうです。

 

また、水分ストレスなどのストレスがブドウにかかるとストレス物質を分泌し、

それがニュアンスとして鉱物的に感じることもあるそうです。

個人的にスレート土壌で水分ストレスのかかったブドウで造られた

リースリングやグルナッシュなんかもこの香りを感じやすいと思います。

 

 

さて、そんなわけで、この暑い夏を乗り切る、

エネルギッシュな『エトナのワイン』!!

このエネルギーをBELON渋谷で感じてみませんか?

皆様のご来店お待ちしてます♪♬

 
                                                                                         par UTPN
 

 

ビッグボス・ニエトのピリ辛『まかない記』~その7~

気温が急上昇中です。

ブロン渋谷店から、【ビッグボス ニエト】の賄いのご紹介です。

フレッシュトマト・ケッパー・バジルのスパイシースパゲッティです。

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こんな日にふさわしい、心憎い演出ですな・・

ちょっと食欲不振でも、一口ほうばれば、スパイシーさと、

清涼感が相まって、箸(フォーク)が止まりません!

今日も美味しい賄い、ごっつあんでした!

 

ギリシャ。夏の海のワイン♪♬

 
こんにちは!BELON渋谷です。
 
関東ではしばらく続いた雨天が終わり、いよいよ夏本番というところでしょうか。
 
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うちの葡萄も色づき始めてきました。
この色づきの時期をVeraison(ヴェレーゾン)期と言ったりするのですが、
これからが虫との戦いです。
 
 
さて、BELON渋谷店ではこんな夏本番にピッタリなワインをご用意。

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土着品種の宝庫、ギリシャからお届けする白ワインです。

アシリティコではなく『ロディティス』というちょっと珍しいブドウから作られる

ギリシャ・ケファロニアのワインです。

ギリシャの海のワインというと、キリッとした柑橘系の酸と凝縮感

はっきりとした塩気を感じられるものが多いと思います。

いかにも夏の地中海を表している味わいですよね。

 

こちらのワインも例にもれず塩気の効いた、

つい魚介と合わせたくなるような白ワインです。

 

さて、海沿いのワインによく感じることが出来るこの『塩気』なのですが、

どこからくるのでしょうか?

 

よく言われるのが、

・海水を吸った塩分を含む雨雲から塩分を含む雨が降り、それを吸収する為

・海抜下まで根が伸び塩分を含む水を吸い上げる為

・活火山島の場合、水蒸気に塩分が含まれそれを葡萄が吸収する為

などですが、

 

葡萄の樹は生き物なので必要な成分と不要な成分を区別し、

根が必要以上に不要な成分を吸収し、

さらにそれが葡萄の実に現れることはないといわれています。

 

このようなケースは他にもあります。例えば、、、

・石灰土壌で作られたワインに石灰様のフリンティーな香りがすることがあったり、

・シレックス土壌で作られたワインに火打石の香りが表れやすいなどですが、

現在、土壌成分と香り成分の関連性はないと科学的に結論つけられています。

ちなみにシャブリでよく現れる火打石の香りば『ベンゼンメタンチオール』という物質で

発酵の際の酵母由来の香りとの事です。

 

さて話を戻しますが、塩気の原因と言われていることが、

 

①まず、ワインに含まれる乳酸と酒石酸のバランスにより感じられるそうです。

 

たまに内陸のワインなどでも塩味を感じられることがあります。

内陸というと気候は夏場、非常に暑くなる大陸性気候です。

ワインを主に構成する酸としてリンゴ酸、酒石酸、乳酸が挙げられます。

・リンゴ酸はシャープな酸味が特徴で、ブドウが熟すにしたがって減っていきます。

・酒石酸はそれほど減りません。味わいに仄かな苦みや塩気を伴います。

・乳酸はマロラクティック発酵によりリンゴ酸が変質するものです。

気温が上がり、ブドウが成熟すると当然リンゴ酸は減ります。

しかし酒石酸はそこまで減りません。

その酒石酸が結合して酒石酸塩を生成して塩気を感じさせるそうです。

 

また、ワインを醸造する際、または瓶詰する際、亜硫酸を添加します。

③その亜硫酸が結合し亜硫酸塩を生成し、塩味を感じさせるそうです。

 

これらが塩味の科学的な要因としてあげられるのですが、

なんといってもブラインドでワインをテイスティングした時、

なぜか海沿いのワインには磯の香りや塩気を感じてしまいますし、

石灰土壌のワインには石灰様のフリンティーさを感じてしまいます

まだまだ科学だけでは解明できていないことがたくさんあるようです。

 

そんな訳で、、、都会のど真ん中BELON渋谷で夏の香りを感じてみませんか?

みなさまのご来店お待ちしています♪♬

                         par UTPN

この時期にありがたいサラダです

梅雨が戻った様な日が続いていますが・・・

ブロン渋谷店から、新しいサラダのご紹介です。

【焼きトマトとツナ、赤玉ねぎのムルシア風サラダ】

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ムルシア風とは、スペインのムルシア地方の家庭料理で、

サラダの場合は、トマトや玉ねぎ、オリーブ・ケッパー等が使われます。

ブロンでは、これにツナやゆで卵をトッピングして、

ボリューム感のある味わいに仕立てました。

トマトも焼く事で、甘みや風味もより味わい深くなっています!

暑さが厳しい季節に、爽やかな酸味がピッタリです。

冷たいスパークリングや、白ワインと一緒にお召し上がり下さいませ!