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渋谷のオイスターバー ブロンの牡蠣やワインにまつわるブログ

おすすめグラスワインのご紹介です

温かな日が増えてきました。

ブロン渋谷店から、おすすめグラスワインのお知らせです。

エルゴルド シールコ

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「サーカスのふとっちょ」という意味の名前が付けられており、

ラベルにはふくよかな男性が描かれています。ワインも見た目通り、

ボリュームのある豊かな味わいで、スベインの地ブドウの

ヴェルデホを使用した白ワインです。

牡蠣のアヒージョや、牡蠣のグラタン等とご一緒に召し上がって下さい!

 

3月おすすめメニューのご案内

やっと暖かくなったと思ったら、今度は花粉ですか・・

ブロン渋谷店から3月のおおすすめメニューのご案内です。

【大羽いわしと新玉ねぎ・八朔のマリネ】

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甘酸っぱく、少しほろ苦い「はっさく」がアクセントになっています。

春は、もうすぐそこまでやって来ています。

 

【牡蠣とワインとファンファーレ】vol.4 ~美食〇ァンファーレパクりました~

 

今日はラベルのお話。

ワインというと、どうしても中身のお話になってしまいますが、

ワインの顔ともいえるラベルにも様々な物語があります。

生産者の名前、生産地、生産年、場合によっては品種、などですが、

なんといっても生産者の想いが込められています。
 

【牡蠣とワインとファンファーレ】vol.4

こちらはドイツ ファルツの生産者

『フリードリッヒ・ベッカー』さん

葡萄を見上げる狐のエチケットが目印です。

ここにもたくさんの物語があります。

現当主はその地の共同組合の立ち上げに関わった地元の盟主の息子さん。

なんと自分で醸造所を立ち上げるといい、

さらに当時は大量生産・甘口白ワイン全盛の時代、

ミュラートゥールガウでなくピノ・ノワールを育てブルゴーニュに負けない赤ワインを造るんだとか。

世間はベッカーのワインは酸っぱくて美味しくないと陰口を叩く時代が続きましたが、

今のなっては多くの権威ある賞を受賞する地域の代表的な生産者となりました。

 

このエチケットはイソップ童話の『すっぱい葡萄と狐の一幕』

木の高い所に美味しそうな葡萄がなっていましたが、狐は届きません。

狐はその葡萄は酸っぱいに決まってると言って悔しそうに立ち去りました。

 

当時のベッカーさんの苦難の道のりと、やってやる!という気概を表しています。

なんか良いですね。



ん、、、?!!!こ、これは!!!

 




まるで1996年の天皇賞・秋を3歳(当時は4歳表記)で勝った

『バブルガムフェロー』!!!

天皇賞・秋といえば一流古馬が集結する、中距離戦線秋の大一番。

今でこそ3歳馬も積極的に挑戦しているが、当時は3歳には遥か遠い世界。

無謀だという批判の中、果敢に挑戦し、

サクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーといった超一流古馬に競り勝ち、

3歳の新たな可能性を見出だした開拓者!

まるで、そんな彼にふさわしいヒストリーだ!!!



さて今週は天皇賞・秋!

昨年はエフフォーリアが3歳で勝った。

今年の3歳もレベルと層の厚みが違う。

世代随一の天才と評される素質馬イクイノックスも参戦。恐らく1,2番人気。

でもみんな忘れてないか?!

最も速い馬が勝つ、昨年のエフフォーリアも勝った皐月賞の覇者は、

『ジオグリフ』!!!

骨折明けでも世代屈指の爆発力!

今回はジオの豪脚が府中で炸裂する!

相手はイクイノックスと3着に府中巧者ダノンベルーガ

若武者達よ新しい風を吹き込め!!!

【牡蠣とワインとファン〇ァーレ】 vol.3 ~美食〇ァンファーレパクりました~

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毎年9,10月に宇都宮で大橋健一MWのセミナーがあり先日参加してきたのですが、

今回のテーマは今少しずつ認知されつつある『オレンジワイン』でした。

広がりと同時に、オリジンのジョージアの様な力強いスタイルから柔らかいスタイルまで、

色々なスタイルが造られているのを実感できました。

個人的に良かったのがこちら。


シャトー・メルシャンが造る

【グリ・ド・グリ 笛吹甲州】

2021年のインターナショナル・ワインチャレンジ

オレンジワイン部門アジア勢初の金賞を取った

日本が世界に誇るフラッグシップです。

 

ビワや杏の様なやさしく柔らかさがあり、かつジューシー。

仄かに落ち葉の散った土を感じる、、、クリスプで素朴。

まるで、日本の秋の景色。美しいワインです。

ミッドパレットからフェノリック苦味が表れ軽く口中をグリップ。

後半にかけ、酸と豊かな果実が再び表れ、味わいをまとめる。

苦味がカウンターバランスとなり甘味を残す心地よいフィニッシュ。

オレンジワインなのにクリーンでフレッシュ、フルーティー、優しいジェントルなスタイル。

まさに、日本を代表する一級品。


こ、、、これはまるで

昨年の菊花賞を制し、今年凱旋門賞に挑んだ

タイトルホルダー!

王者不在の菊花賞を持ち前のスピードとスタミナで逃げきり制覇。

今年になってから春二冠を制し、名実ともに日本最強馬の称号を得て挑んだ凱旋門賞。

日本馬に不利な悪天候・悪道の中、果敢に逃げ存在感を見せつけた、、、

そんな彼にぴったりなワインだ!


今週は牡馬三冠目『菊花賞』!最も強い馬が勝つ!

今年も春の王者はいない。

ライバルはより高みを目指し他へ駒を進めてしまった。

強い夏の上がり馬も現れたが、もう負けられない!

春の雪辱、田辺と共に淀の3000mを逃げきれ!

頑張れ!アスクビクターモア!

 

【牡蠣とワインとファン〇ァーレ】 vol.2 ~美食〇ァンファーレパクりました~

 

本日紹介するのはこちら!
 

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ニュージーランドクメウリバーシャルドネ

世界にニューワールド旋風を巻き起こした生産者の1つです。


マスター・オブ・ワインマイケル・ブラコビッチが率いる、

理論と経験に基づき造られているワイン。


早くから楽しめる、ニューワールドらしい豊かで朗らかな果実。

シャルドネの本家、ブルゴーニュにも負けない

硬質でスティーリーなミネラリティが奥底に。
 

 


こ、、、これはまるで、、、!!!

 

 



1996年の秋華賞を制した

『ファビュラスラフィン』!


〇外に解放された新設3歳G1元年の
1996年。

ニュージーランドトロフィーを圧倒的なスピードで圧勝。

続く第一回NHKマイル(GⅠ)は超ハイペースに巻き込まれ撃沈。

早熟説がささやかれ評価が落ちた中で出走した秋華賞は

後の女帝エアグルーヴやエリモシック、ロゼカラーを退けての当時のコースレコードに迫る快勝劇。

次走に選んだのが世界の強豪が集うジャパンカップ!


当時牝馬クラシック馬の評価が低かった時代、、、

世間の予想を覆す、外国馬シングスピールとの『死闘』と評されるハナ差2着。

強い牝馬の時代をこじ開けた、まさに先駆け『ファビュラスラフィン』!!!

 

まさにそんな芯の強さとキレを持ったワインだ!


さて、今週は牝馬三冠最終戦『秋華賞』!

スターズオンアースが三冠に挑む!

しかし、他の馬も骨折明けの二冠女王をこれ以上は負けられない!!!

今年の推しはオークス2着馬『スタニングローズ』!!!

キンカメ×クロフネ×サンデーという現代日本競馬の集大成の様な血統!

ファビュラスラフィンと最後の一冠を争ったロゼカラーの孫娘!

ローザネイ、ロゼカラーから続く薔薇の一族の血よ、秋の仁川で咲き誇れ!
 

この季節になると、つい飲みたくなります。

 
こんにちは。BELON渋谷です。

久しぶりに心地よい陽気な天気です。

街の装いの少しずつ変わってきましたね。

 

涼しくなってくるとつい飲み物も瑞々しい白ワインから赤ワインへ。

太陽の光を存分に浴びた濃厚な赤というより、円やかな熟成感のある赤を体が求めてしまいます。

そんな訳でグラスワインの今週から秋仕様に。

 

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前にもちょっと書いたことがあるのですが、

ボルドーの赤ワイン牡蠣とも楽しめる貴重な赤ワインです。

さすが牡蠣の銘産地というのもあるのですが、

ソーセージと一緒に食べたり

潰した生胡椒を一かけら添えるだけで

赤ワインと牡蠣がこんなに相性良くなるんだ!!という驚きの組み合わせです。

 

以前シャトー・レオヴィル・ラスカースのセミナーに参加した時、販売マネージャーさんが、

 

伸びやかな酸とミネラリティをしっかり感じられる透明感。

そして世界市場を意識しているクリーンな造り。

これがラスカースを所有するデュロン家、そして、ラスカースの特徴だ!!!

と、おっしゃっていました。

 

確かに、伸びやかで透明感のある酸。

しっかりした骨格だけど、強すぎず丸みを帯びた、まさにフィネスと言える調和。

そして、後味にはっきりと感じる塩気。

あぁ、是非、牡蠣に合わせたいですね♪♬

 

さすがスーパーセカンド!!!というクオリティなのですが、

いかんせん価格もスーパーセカンドなので、なかなか手が出せません。。。

 

そこで今回ご用意したのが同じくデュロン家が所有する

ボルドー・シューペリエール

『シャトー・サン‐ミッシェル』

しかもグレートVT2015年!!!

若々しさを残しつつも、角がとれ、ちょうど発展へと進み始めた飲み頃ワインです。

 

秋の夜長を牡蠣とワインと一緒に過ごしませんか♪♬

 

                                           par UTPN

 

 

ちきゅうをまもろう!!!  ~☆~☆~地球防衛団~☆~☆~

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先日、お世話になっているドイツワインのインポーターさんの試飲会があり、

面白いワインがありましたので、さっそくご紹介したいと思います。

 

AUFTAKT (アウフタクト)

ドイツ ファルツ 『ソーヴィニャー・グリ』

 

ドイツでソーヴィニョン系は珍しいと思い、

グリということは、ソーヴィニョン・ヴェールやソーヴィニョンナスの様な亜種、またはシノニムなのかな?

と思い飲んでみました。

 

うん、確かにソーヴィニョンの様なグレープフルーツやグースベリー。

グラッシーなトーンにややピーマンの様なベジタルな香り。

なるほど、なるほど、と思い、よく見てみると、、、

 

『ソーヴィニョン』ではなく『ソーヴィニャー』とあります、、、

 

ん?これはなんぞや?と調べてみると

『カベルネ・ソーヴィニョン』と『ブロナー』の交配品種とのことで、

この生産者以外ではあまりお目にかかれない品種で、

試行錯誤の末、ようやくリリースにこぎつけたワインとのことでした。

 

さて、皆さんは『PiWi品種(ピーヴィーひんしゅ)』というものをご存じでしょうか?

あまり耳にしない言葉だと思いますが、

『Pilzxiderstandsfaehige Resorten』というドイツ語の略で

いわゆるハイブリット品種のことです。

 

近年、環境への取り組み、そして、

その事業を継続的に続けられるように環境へ配慮する取り組み『SDGs』への関心が高まっています。

 

ワイン業界でもこの流れは同じで、また別の流れとして、

かつての大量生産・大量消費の為の化学肥料・農薬の乱用に対する反動や健康志向も合わさり、

有機農法や自然派ワインへの世間の関心も高まっています。

 

しかし自然派ワインといっても様々で、明確な定義が確立されていないのが実態です。

例えば、栽培プロセスでいうと、ビオディナミ農法のものや有機農法のもの。

醸造過程でいうと酵母は野生酵母で、亜硫酸を添加しない、または極力抑えるもの

そして、人手の介入を極力抑えるものから、全くしないものまで。

企業の取り組みとしては自然を大切にする、環境保全に取り組んでいるなどです。

広い意味で考えるとリュット・レゾネの様に

ワイン産業がその土地で持続可能である様、自然環境に配慮する農法も当てはまると思います。

 

しかし、農薬をバンバン使っていても

野生酵母を使って醸造プロセスにおいてほぼ介入しなければ

自然派とも言えてしまいます。

また、ビオディナミや有機農法でも一定量を認可されている毒性のある銅を含むボルドー液使っており、

環境保全に取り組む生産者と同列の、大きなくくりでの同じ自然派と呼ばれてしまうという問題も抱えてます。

 

なぜこの様なことになってしまったかというと、ある醸造家の方が面白いことを述べていました。

日本語の『自然』と英語の『NATURE』の意味の相違が、

この様な、異なるものを同列にしてしまう一因になっているというものです。

 

明治維新後、多くの外国語が日本に入ってきて、翻訳という作業がなされました。

まず、木や山の様に1対1に当てはまるものはそのまま訳されました。

さらに、コーヒーやビールの様に日本語にないものには新たに言葉が作り出されました。

そして、若干ニュアンスは異なるけど、似ている言葉があるのものは似ている言葉を当てはめました。

 

先ほど出ました『自然』、これは1番目と思いきや実は3番目に当たります。

 

日本語の『自然』には森や山、川の様なものの他に

『自然体』の様な『手を加えない様』や『そのまま』の様な意味合いも持ちます。

英語において『NATURE』は日本語と同じく森や山、川の意味も持ちますが、

元となっているのが『神様が創ったもの』というもので

『NATURE』の反対語は『ART』すなわち『人間が造ったもの』になります。

この為、自然をリスペクトするワインから、全く手を加えないハンズオフの極みの様なワインまで、

場合によっては正反対なプロセスを経ていても

同じ『自然派ワイン』としてまとめられてしまった、とのことでした。

 

確かにこの様に『自然派ワイン』ではなく

『VIN NATURE』

と横文字に直すと、どの様なものかを理解しやすいなと感じました。

 

さて、話を戻しますが、この『PiWi品種』、

アメリカ原産ブドウ『ラブルスカ系』のブドウが交配されている為、

フィロキセラ耐性耐寒性の他、カビや真菌耐性に優れているという特性があり、

農薬やボルドー液散布の量を減らすことの出来ます。

 

このワイン『自然派ワイン』ではありませんが

『地球環境に優しいワイン』

であることに間違いありません。

以前はラブルスカ系品種から造られたワインは

『フォクシーフレーバー』『バブルガムフレーバー』と呼ばれる

独特のグレープジュースやバブルガムの様なフレーバーが強かったのですが、

近年は改良され、その香りも抑えられ、欧州品種にも劣らない高品質なワインが造られています。

 

この様な視点から地球環境を考える、そんな生産者をBELON渋谷で応援してみませんか?

 

                      Par UTPN

 

 

 

秋の訪れを感じて下さい

台風が過ぎ、一気に気温も涼しくなりましたね。

BELON渋谷から本日紹介するのは、

澄んだ秋の空の様なドイツ、モーゼルのリースリング!

モーゼルのカリスマ、『ドクター ローゼン』が造るリースリング。

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伸びやかな酸は透明感がありクリアー。仄かな甘みが調和をもたらします。

ピュアな果実と粘板岩土壌由来のミネラリティが綺麗に表現されたワインです。

牡蠣の旨味や牡蠣の上品な甘さを引き立ててくれます♪♬

偽物のChablis?!!

 

こんにちは。BELON渋谷です。

日差しも少し柔らかくなり、涼しげな風も吹き、秋が近づいてくるのを時折感じます。  

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さて、BELON渋谷では現在『Petit Chablis』をグラスワインリストに入れています。

最近、とあるお客様が

『このワイン、偽物のシャブリだから、、、』

とおっしゃっていました。

確かに、お客様のおっしゃりたい気持ちはよくわかる。

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しかし、ちょっとここで言いたい!

 

『Petit Chablisをご存じでしょうか?』

『Petit Chablisを飲んだことありますか?』

『そんなにChablisが正しいのでしょうか?』

 

シャブリは四つの階層で構成されています。

上から・『Chablis Grand Cru(特級畑)』

・『Chablis 1er Cru(一級畑)』

・『Chablis』

・『Petit Chablis』

名前の通りでいくと、

『Petit Chablis』は可愛らしい、リーズナブルなのシャブリといったところです。

 

お客様がおっしゃった様に、

『Petit Chablis』は『安い』や『格下の』シャブリと言われることが多々あります。

しかし、実際はChablisに比べて安いという訳でもなく、

そもそも日本で扱っているお店は非常に少ないです。

そして味わいはもちろんなのですが、

テロワールも大きく異なることがあまり知られておりません。

それを名前で『格下』と決めつけるのはどおなのだろう?とずっと感じていていました。

 

原因には、日本人の考える『Petit』と

フランス人の考える『Petit』に相違があるのでは?と思い、

フランス人に『Petit』のイメージを聞いてみたのですが、

やはり日本人と同じく『リーズナブルな』や『格安な』でした。

 

よくシャブリで言われるのが

『牡蠣の化石を多く含むキンメリジャン土壌で造られたワインで、

葡萄の樹が土壌の栄養分を吸い上げる為、牡蠣に合う』という売り文句です。

 

一見、キンメリジャン土壌とはシャブリ特有の土壌なのでは?

と、感じてしまいますが、実はそうではなく、

キンメリジャン期に堆積した土壌で

フランス南東部にある山岳地帯マシフ・サントラルの周縁部に沿って存在します。

有名なところですと

・シャンパーニュの南部コート・デ・バール

・ロワール上流のサンセール

コニャック地方

・ボルドー奥地のカオール

ラングドック地方にも存在します。

 

そして、牡蠣の化石を多く含むということは、

キンメリジャン期に、その場所が牡蠣の多く生息する河口、

海水と淡水の混ざる汽水域であったということを示しています。

 

特に牡蠣の化石が最も多くみられるのがChablis Grand Cruの丘で、

急斜面の為、表土も薄く、ダイレクトに化石を含むキンメリジャン土壌に根が達します。

また、Grand Cruの丘は南向き斜面の為、太陽光を一日中浴び熟度の高い葡萄が育ちます。

そして、Grand Cruの丘の上には森があり、冷たい北風を遮ります

その結果、他のクラスより0.5~1%潜在アルコール度数が高い葡萄が収穫できます。

『土壌のミネラリティ』と『熟度の高さ』、そこに『Grand Cru』たる所以があります

 

1er CruはGrand Cruの丘に比べると牡蠣の化石は少ないのですが、

シャブリの街を挟んでスラン川の左岸と右岸に存在し、

その土地を表現する多種多様な柔らかいキャラクターに仕上がります。

 

では、シャブリはというと、もちろんキンメリジャン土壌ではありますが、

表土が厚かったり、北向き斜面の畑ということもあったりします。

もちろん牡蠣の化石も多いわけではありません。

なので、逆に言うとChablisが絶対的という訳では決してありません。

 

さてPetit Chablisですが、主にChablisの周縁部にあります。

Chablisが1億5000万~1億5500年前のキンメリジャン土壌に対し、

1億4500万年~1億5000万年前のポートランディアン土壌からなります。

キンメリジャンが石灰と粘土が交互に重なる土壌なのに対し、

ポートランディアン土壌は化石を含まない石灰土壌からなります。

500万年ほど新しい土壌なので標高的に高い位置に存在します。

一般的に標高が100m高いと気温が0.4~0.6℃低いと言われます。

また、標高が100m上がると二酸化炭素の濃度が1%落ちます

これは標高が上がるほど、冷涼になり、また光合成がゆっくり進むことにつながります。

結果としてChablisに比べフレッシュなワインに仕上がります。

 

Chablisに比べライムなどのグリーンがかったシトラストーンが加わり、

また果実の状態も、成熟した樹になる完熟果実というより、

若い樹になるような、可愛らしく、チャーミングな果実。

ピュアでフレッシュな柔らかい印象

が感じ取れます。これこそ正にフランス語でいう『Petit』な果実です。

ここにPetit Chablisの『Petit』たる所以があるのではないでしょうか?

決して『安い』や『格下』のChablisではなく、

これがPetit Chablisの魅力ではないでしょうか?

 

またまた長くなりましたが、

そんな、ちょっとめずらし珍しいシャブリをBELON渋谷で飲んでみませんか?

 

 

                                                             par UTPN                                      

 

 

今週のイチ押し生牡蠣のご紹介です。

ブロン渋谷店から、今週のイチ押し生牡蠣のご紹介です。

北海道【厚岸】

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厚岸には海水と淡水が混じる汽水湖である「厚岸湖」と海水の「厚岸湾」があります。

山の養分をたっぷりと含んだ川と栄養豊富なプランクトンがいる海が混じり、

牡蠣が育ちやすい環境にあるのが特徴です。

さらに海水の温度が低いことで牡蠣の成長がゆっくりになり、

栄養を取り続けることで大きくておいしい牡蠣に成長します。

日本でただ一か所、1年中牡蠣が出荷できる場所でもある厚岸は、

一時期身入りにバラつきがありましたが、現在復活を果たしています。

ブロン渋谷店、本日厚岸を含む、7種類の生牡蠣をご用意して営業中です!