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2025年6月

≪豪≫タスマニアと≪島根≫隠岐、自然豊かな二つの島を繋ぐペアリングをお楽しみください♪♪

最近スタッフの一人がリースリングにはまっているので、ちょっと変化球のリースリングをオンリストすることにしました。


リースリングといえばまず出てくるのがドイツ。

二大産地の一つ、モーゼルが細身でデリケートな酸と爽やかな甘味の繊細なバランスが特徴的であるのに対し、

ラインガウはリッチでふくよかなドライなリースリング。


そして、フランスのアルザス・リースリング。

凝縮感というか、密度の高さを感じさせる、近いエリアでも川を挟んで対照的な仕上がりだから面白かったりもします。


他にイタリア、トレンティーノのフルーティーでありながらも、クリアーで凛としたリースリングも特徴的。


アメリカ・オレゴンやカナダ、北米のレモンカートの様な甘やかでクリーミーなリースリングも他のエリアにはあまりない独特なスタイルです。


そして、忘れてはいけないリースリングの名産地が、、、


オーストラリア!


ボーンドライでクリスプと表現されるクレアヴァレーのリースリングや、

冷たい鋼の様に硬質でずっしりくるイーデンのリースリングもこの地ならではの味わいです。


今回ご用意したのが、そんなオーストラリアの、近年冷涼産地として注目されている

『タスマニア』のリースリングです。

ピノやシャルドネでも高い評価を得ているエリアです。


以前、タスマニアと反対側、西オーストラリアの南端、

グレートサザンのフランクランドリヴァーのリースリングを飲んだことがあるのですが、それにも似た味わいです。


イーデンの様に硬質ですが、澄んだ透明感というより、良い意味での雑味を感じる素朴な味わいです。


レモンの蜂蜜漬けやカモミール、ジャスミンのお花。

ディルやタイムの清涼感のあるハーブに、白胡椒の様な繊細で凛としたスパイスが加わります。

そして、なんといってもの、南氷洋から吹く潮風により創られると言われる、旨味を伴うはっきりとした塩気が特徴的です。

柑橘のトーンによる爽やかさで終わらない、口の中を引き締める苦旨味が素材の味わいを引き立ててくれるワインです。


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今回一緒におすすめする牡蠣が岩牡蠣の産地としても有名な

島根県 隠岐島の『真牡蠣』です。

シングルシードで育てられた、小ぶりで可愛らしい牡蠣です。


軽快な味わいにピリッとしたやや強めの塩気を感じる牡蠣です。

ただ、経過とともに、いくらの様な魚卵系のねっとりとした旨味がじわじわと広がり、強めの塩気を包み込むことで円やかにまとまります。

余韻に、牡蠣の持つ仄かな酸味が加わることで円やかさと、爽やかさを協調させるチャーミングなフィニッシュ。



ちょうど今の時期が産卵期にあたる為、濃厚でドロッとした牡蠣が多いので、つい、こんな爽やかな牡蠣を欲してしまいます。

国、エリアは違えど、同じ豊かな自然が育んだ『島』のワインと牡蠣を一緒にお楽しみ下さい♪♪

                                         UTPN